ワルキューレ
2009.03.31 Tuesday
クレッチん、やってくれました。
ブライアン・シンガー監督、クレッチんファンのツボをわかっていたんでしょうか(笑)。
泳いでますよ、初登場がプールで!まあ、いろいろあってアレだった映画ですけど、もう終わったことだし、この登場シーンで、まあいっかって気になりました。
ところが、ファンサービスかと思ったら、戦後にレーマー本人が書いた当時の状況によると、7/20の決行当日の昼食後に本当にプールで泳いでいるんですね。映画では中止された前の作戦時に挿入されてましたが。次の前線勤務に備えて体力作りということです。
映画だとどうしても情報量が少なく、ベルリン駐留兵はみんな国内予備軍の人という印象受けるんですけど、実際にはベルリンには様々な隊が駐留していて、レーマー少佐はグロースドイッチュラント「大ドイツ」師団の人で、しかも東部戦線で何度も負傷しているバリバリの前線軍人で、骨休め的にベルリン警備大隊に一時的にいたところを偶然遭遇したというわけです。ちなみに、変事が起きたときには国防軍も武装SSもすべて予備軍の指揮下に入るのが「ワルキューレ(ヴァルキューレ)」なのです。
というわけなので、やっぱり閑そうですね(笑)。召集かかると泳いでたり、床屋行ってたりでお寛ぎオフタイム中なレーマー@クレッチマン。一体なんだってんだ!?何度も呼び出しやがって!でも、次の瞬間にはキリリと軍服身につけて隙のない姿勢になっているのはなんとなく可笑しいですね。とはいえ、レーマー本人は前線で戦ってこそ軍人と思い、後方でぐたぐたしている将校たちをバカにしているような嫌いがあったようなので、クレッチんのレーマーはお寛ぎ中でも弛緩しきった感じではなかったです。
彼は(党員ではなかったようですが)ナチなので、彼をベルリンから移動させるか・・という話も裏で出たことがあるようですが、結局保留になったことが結果的にクーデター失敗の一因にもなってしまったのですね。
映画はケネス・ブラナー演じるトレスコウ少将のヒトラー暗殺未遂計画から始まります。
結末を知っているせいもありますけど、いきなり冒頭から失敗ではラストを予感させるものがありますが、その敢えて予感させるところが緊張感が増しますかね。あの酒のやりとりのシーンはちょっとドキドキもの。けっこう中の液体のちゃぷちゃぷ音が気になりましたが、あれもわざとですね。トレスコウが酒を持ち帰り信管を調べるまで、爆発しないか気が気じゃなかったようです。
シュタウフェンベルク大佐主導のヒトラー暗殺計画協力要請を蹴るシーンを派手に(しかも目ん玉の小道具使って)描いておきながら、承諾シーンは挟まずに直接決行の場に居合わせているようにする。これはうまい演出ですね。あの、話を蹴った人がいる。あぁ決心したんだ、って余分な台詞は削いで映像だけで一瞬のうちに納得させているんですね。
演出で個人的に気に入ったのが、シュタウフェンベルクの子供がワルキューレごっこをしている中、空爆が起こり、振動でレコードの針がずれてワーグナーのワルキューレの音楽が繰り返され、レコードのレーベルがズームアップされるところ。こういうのも私好きですねー。意図的な遊び心。
そんな演出テイストの所為か、こんな内容なのにクレッチんモエが最後まで持続していた所為か(笑)、惨敗な結果にもかかわらず、鑑賞後もどどーんと暗くなるような重苦しい感じは意外にも起こりませんでした。人民裁判所で裁かれたずらずら絞首刑は多少気分悪く、事件後、ゲシュタポによって関係者及びその家族、そして反ナチの人々が逮捕されたであろうことは想像できる作りにはなっていますが、あっさり一言だけ、シュタウフェンベルクの家族が助かったとの文字で暗さを軽減させた終わり方です。まさか逮捕者がおよそ5000人(?)にも及び、ドイツが降伏するまで粛正が続いたとは思わないでしょう。
映画としては、暗殺決行までのスリルよりも、断然、爆破からヒトラーの生死不明、ベルリン制圧までの過程が面白かったです。賽は投げられているのに、今更躊躇する将軍(ビル・ナイよ!)。係わった以上もはや逃げ場はないのにもかかわらず・・・。トレスコウが現場にいたらもっとスピーディに制圧できただろうかとアレコレ想像します。要は、生死不明の段階で早々にベルリンを握っちゃえばよかったんですよ。そして二カ所からの異常な電信に混乱する担当将校たち。各々がどちら側に付けば保身できるか打算している。打算する時間を与えちゃだめなんですよね。
そんな混迷した中で、クレッチんなベルリン保安大隊長レーマー少佐は厳かにヒトラー死亡の第一報を(僅かに震える声で)部下に伝え、淡々と上からの命令に従います。二重の命令にこれは何かあると勘づきながら、ゲッベルスを逮捕しに乗り込むレーマー(あれは私邸だったのですね)。直接ヒトラー自身の声を聞き、驚愕感激の直立不動。その歴な瞬間ですか(笑)。俺の出番だーな瞬間で彼も出番終了〜。クレッチんファン的にはベルリンの全権を任された彼と彼の上司で反乱派のベルリン防衛軍司令官ハーゼ将軍との対面を観たかったですが、レーマーではこれくらいの出番が限度でしょう。それと、情報が錯綜する中で、実際、現場の部隊同士一発触発なこともあったようなので、その辺も少し入れて欲しかったですね。しかしゲッベルスって、やっぱりあんな感じのゲッベルスなのね(苦笑)。
確かに事後の詳細は知ってはいたものの、こうやって映像で事件を追って行くと、計画失敗した時点で自決者多数だろ・・?という流れに心境的にはなるんですけど、ベルリンにいた反乱幹部たちの中で自決者はベック元参謀総長だけというのも不思議な気がします。トレスコウの自決方法は史実通りでしたね。パリで作戦に連動したシュテュルプナーゲル大将の死も出て来たか覚えてませんが。微妙に人物が追えなかったので、

ドキュメントヒトラー暗殺計画
グイド・クノップ
これ読んでからもう一度観なきゃですね。
ブライアン・シンガー監督、クレッチんファンのツボをわかっていたんでしょうか(笑)。
泳いでますよ、初登場がプールで!まあ、いろいろあってアレだった映画ですけど、もう終わったことだし、この登場シーンで、まあいっかって気になりました。
ところが、ファンサービスかと思ったら、戦後にレーマー本人が書いた当時の状況によると、7/20の決行当日の昼食後に本当にプールで泳いでいるんですね。映画では中止された前の作戦時に挿入されてましたが。次の前線勤務に備えて体力作りということです。
映画だとどうしても情報量が少なく、ベルリン駐留兵はみんな国内予備軍の人という印象受けるんですけど、実際にはベルリンには様々な隊が駐留していて、レーマー少佐はグロースドイッチュラント「大ドイツ」師団の人で、しかも東部戦線で何度も負傷しているバリバリの前線軍人で、骨休め的にベルリン警備大隊に一時的にいたところを偶然遭遇したというわけです。ちなみに、変事が起きたときには国防軍も武装SSもすべて予備軍の指揮下に入るのが「ワルキューレ(ヴァルキューレ)」なのです。
というわけなので、やっぱり閑そうですね(笑)。召集かかると泳いでたり、床屋行ってたりでお寛ぎオフタイム中なレーマー@クレッチマン。一体なんだってんだ!?何度も呼び出しやがって!でも、次の瞬間にはキリリと軍服身につけて隙のない姿勢になっているのはなんとなく可笑しいですね。とはいえ、レーマー本人は前線で戦ってこそ軍人と思い、後方でぐたぐたしている将校たちをバカにしているような嫌いがあったようなので、クレッチんのレーマーはお寛ぎ中でも弛緩しきった感じではなかったです。
彼は(党員ではなかったようですが)ナチなので、彼をベルリンから移動させるか・・という話も裏で出たことがあるようですが、結局保留になったことが結果的にクーデター失敗の一因にもなってしまったのですね。
映画はケネス・ブラナー演じるトレスコウ少将のヒトラー暗殺未遂計画から始まります。
結末を知っているせいもありますけど、いきなり冒頭から失敗ではラストを予感させるものがありますが、その敢えて予感させるところが緊張感が増しますかね。あの酒のやりとりのシーンはちょっとドキドキもの。けっこう中の液体のちゃぷちゃぷ音が気になりましたが、あれもわざとですね。トレスコウが酒を持ち帰り信管を調べるまで、爆発しないか気が気じゃなかったようです。
シュタウフェンベルク大佐主導のヒトラー暗殺計画協力要請を蹴るシーンを派手に(しかも目ん玉の小道具使って)描いておきながら、承諾シーンは挟まずに直接決行の場に居合わせているようにする。これはうまい演出ですね。あの、話を蹴った人がいる。あぁ決心したんだ、って余分な台詞は削いで映像だけで一瞬のうちに納得させているんですね。
演出で個人的に気に入ったのが、シュタウフェンベルクの子供がワルキューレごっこをしている中、空爆が起こり、振動でレコードの針がずれてワーグナーのワルキューレの音楽が繰り返され、レコードのレーベルがズームアップされるところ。こういうのも私好きですねー。意図的な遊び心。
そんな演出テイストの所為か、こんな内容なのにクレッチんモエが最後まで持続していた所為か(笑)、惨敗な結果にもかかわらず、鑑賞後もどどーんと暗くなるような重苦しい感じは意外にも起こりませんでした。人民裁判所で裁かれたずらずら絞首刑は多少気分悪く、事件後、ゲシュタポによって関係者及びその家族、そして反ナチの人々が逮捕されたであろうことは想像できる作りにはなっていますが、あっさり一言だけ、シュタウフェンベルクの家族が助かったとの文字で暗さを軽減させた終わり方です。まさか逮捕者がおよそ5000人(?)にも及び、ドイツが降伏するまで粛正が続いたとは思わないでしょう。
映画としては、暗殺決行までのスリルよりも、断然、爆破からヒトラーの生死不明、ベルリン制圧までの過程が面白かったです。賽は投げられているのに、今更躊躇する将軍(ビル・ナイよ!)。係わった以上もはや逃げ場はないのにもかかわらず・・・。トレスコウが現場にいたらもっとスピーディに制圧できただろうかとアレコレ想像します。要は、生死不明の段階で早々にベルリンを握っちゃえばよかったんですよ。そして二カ所からの異常な電信に混乱する担当将校たち。各々がどちら側に付けば保身できるか打算している。打算する時間を与えちゃだめなんですよね。
そんな混迷した中で、クレッチんなベルリン保安大隊長レーマー少佐は厳かにヒトラー死亡の第一報を(僅かに震える声で)部下に伝え、淡々と上からの命令に従います。二重の命令にこれは何かあると勘づきながら、ゲッベルスを逮捕しに乗り込むレーマー(あれは私邸だったのですね)。直接ヒトラー自身の声を聞き、驚愕感激の直立不動。その歴な瞬間ですか(笑)。俺の出番だーな瞬間で彼も出番終了〜。クレッチんファン的にはベルリンの全権を任された彼と彼の上司で反乱派のベルリン防衛軍司令官ハーゼ将軍との対面を観たかったですが、レーマーではこれくらいの出番が限度でしょう。それと、情報が錯綜する中で、実際、現場の部隊同士一発触発なこともあったようなので、その辺も少し入れて欲しかったですね。しかしゲッベルスって、やっぱりあんな感じのゲッベルスなのね(苦笑)。
確かに事後の詳細は知ってはいたものの、こうやって映像で事件を追って行くと、計画失敗した時点で自決者多数だろ・・?という流れに心境的にはなるんですけど、ベルリンにいた反乱幹部たちの中で自決者はベック元参謀総長だけというのも不思議な気がします。トレスコウの自決方法は史実通りでしたね。パリで作戦に連動したシュテュルプナーゲル大将の死も出て来たか覚えてませんが。微妙に人物が追えなかったので、

ドキュメントヒトラー暗殺計画
グイド・クノップ
これ読んでからもう一度観なきゃですね。
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