パルマは田舎だよ
とイタリア人にもいわれたパルマにやって来ました。なんといっても美食のエミリア・ロマーニャ州です。もちろん目的はクラテッロ!ここからの旅程は私にとっても未知の街巡り。エミリア街道といえば、古代ローマ時代幾多の軍靴が通った街道でもあります。パルマ、トロリーバスが走る、小振りで落ち着いたいい感じの街でしたよ。トラムが無惨にもなくなったどこぞやの都市とは情感が大違い。
ファリーニ通りにサルメリアが多いと聞いたので、そこで見つけたお店で、すっごく気のよいお姉さんにパニーノを作ってもらいました。パンはここ特有だというあげパンと、ポテトが生地に入っているらしいパンに、クラテッロ、プロシュット・クルド、コット等をはさみ遅お昼。パンは微妙だが、ハムは柔らかくって美味しい。味見どうぞという感じで、この地方のランブルスコという発泡性の赤ワインも置いてあって、なかなか良いお店。幸先いいぞと観光開始。
ドゥオーモの横に建つ八角形の洗礼堂。バラ色の大理石の色も穏やかでいいですが、彫刻が、カ、カワイイ・・・。ロマネスク好きの心がまたもや踊ります。パルマのヒットはこの洗礼堂でした。中には働くおじさん
(小学校の道徳の時間に見させられた番組です/笑)たちの彫刻があって、庶民密着系洗礼堂なのだな〜とほのぼの。
天上画もきれいだし、ベンチに座って狭い洗礼堂の中で和みきってました。
あまりにほのぼのしちゃって、そのすぐそばにあったビアレッティというエスプレッソメーカーのエスプレッソ用カップ&ソーサーをつい衝動買い(笑)。
パルマで目指すは、トルテッリが一番旨いと評判のお店。表はサルメリアで、昼間だけ奥がレストランになるんです。
まずはランブルスコ。うわ〜ここんちの美味しいです!こんな美味しい発泡酒久しぶりです。そして、でで〜ん、きました。
サラミのミスト。カメリエレがぱぱっと説明したのをメモったのによると、(多分)左奥からクラテッロ、フェリーノ、コッパ、丸っこいサラミがストロルギーノ、プロシュット・クルドです。旨い!柔らかい!ランブルスコが進む〜。
お次は
トルテッリのミストだ!
奥がカボチャ。真ん中がホウレンソウとリコッタチーズ。手前がポテトのキノコ添えです。
うわっ、このカボチャなんだろう?なんだかスッとする何かスパイスが入っている。で、案外甘く味つけてある。チーズもたっぷりなので胃にどどーんときます。そしてまたランブルスコが進む〜。
いや、美味しかった。多分もう来れないと思いますパルマには。なだけに、とっても満足なパルマ滞在でした。同じく食の街モデナを犠牲にしてパルマに居残っただけありました。パルマは田舎(笑)とバカにはできないんですよ絶対。また前日のサルメリアの前を通ったら、お店のお姉さんが気づいて手を振ってくれました。ホントいい人だったなぁ。
謎のマントヴァ風リゾット
マントヴァにやってきました。マントヴァはもうロンバルディア州に入るんです。そのせいか、突然人の顔つきが変わってきて面白いんです。いわゆる日本人がイタリア人に想像する甘いマスクじゃなくなってくるんですね。
ここで不思議な食べ物を食べました。メニューを見ると、湖のある街なので魚料理も食べられているものの、半ばはパルマと似たような料理だったのですが、マントヴァ風リゾットというのを見つけ、地元風を食べてみなくっちゃねと注文してみると、なんと出てきたのはチャーハン(笑)。
いや、そうとしか表現しようがない。つまりパラパラのお肉の炒めご飯みたいなもの。見た目はどうあれ、懐かしい味で案外美味しかったです。アレ、本当なんでしょうか?ホントにマントヴァ風リゾットというのはああいうものなんでしょうか?レストラン自体は適当に入ってしまったお店だっただけに余計謎が深まります。しかも、この盛りつけの微妙さが名もないお店っぽくてなんとも苦笑モノ。帰国してから調べたら、やっぱりこれがマントヴァ風なようです。すごい。しかもあのお肉はサルシッチャだったのか。
ドゥカーレ宮では有名なマンテーニャの結婚の間より、古代ローマ皇帝の胸像がならんでいる間に燃えておりました、私。うおおおおー、歴代皇帝が並んでいる!各皇帝像の前に立つ度に、皇帝の名を叫んでました(バカ丸出し)。この宮殿、サン・ジョルジョ城に繋がっていて、湖側からみると全体ががっしりどっしり大きくてカッコイイんです。そして向こうにはきれいな湖が広がっていて、船も浮かんでいる。
マントヴァ、パルマよりも全然都会でした(笑)。落ち着いた避暑地という感じです。ちょうど中心の広場にマーケットが出ていて、美味しそうだったなぁ。これまで豚とか牛系ばかりだったせいか、鶏肉の焼いた匂いが香ばしいったら。
帰りがけに寄った、ロマネスクの素敵なサン・ロレンツォ聖堂。実は後で写真見て思わず微笑してしまいました。不謹慎ですみません!十字架のキリスト様がすっごい素朴なお顔つきで、しかもジュリーのTOKIO状態・・・(古!)。
昨日から目をつけていたパスティッチェリアで、マントヴァのアーモンドの焼き菓子ズブリゾローナと旨そうなチョコと洋梨が入ったドルチェを買って電車に乗り込みました。当初はヴェローナ経由でパドヴァに行こうと思っていたのですが、電光掲示に''パドヴァ行き''というのを見つけ、これでいいじゃんと何気なく乗ったらさあ大変。とんでもないローカル線でした。のこのこ進んだものの、面白かったです。途中、''水を飲め''とかいう駅があってウケましたよ。後で調べてみると、どうもBevilacquaさんの中世のお城があるらしいですね。
ジョットはこっちだよ!
聖地と大学の街パドヴァ。すっごい交通の発達した街です。ここはヴェネツィアに近いので、また顔つきが変わってきました。ホント面白い。ホテルへと歩く道すがら、いきなり古代ローマ時代のアレーナがあって燃え再開(笑)。
お茶どきだったので、歴史あるカフェ・ペドロッキへ(中は広くて格調ある感じだったのですが、観光客など雑多いて落ち着けなかったのでバンコでカフェをいただきました)。ここはピアノ・ノービレと呼ばれる二階を見学することができるんですよ。テーマづけられたルネサンスの間があって、舞台効果のように音が聞こえる間もあって面白かったです。中はパドヴァの近現代史の資料館にもなっていて、第二次世界大戦中、爆弾がスクロヴェーニ礼拝堂のそばに落ちたけど不発だったとか(近くのエレミターニ教会は大破壊を受けた)。むむむ、そのおかげですばらしきジョットのフレスコ画が今でも見れるのです。
スクロヴェーニ礼拝堂で熱心そうなイタリア人男性がいて、礼拝堂を出た後に市立博物館の中庭でのろのろしていたら、「ジョット、ジョットはこっちだよ!閉館時間が迫っているから急がなくっちゃ!」と私たちにおいでおいでする。もう時間も遅かったので博物館はパスしようと思っていたけど、好意を無下にしてはと、お兄ちゃんについて行きました。博物館内を関係ない作品は脇目もふらずにずんずんと進んで即ジョットの「十字架刑」の前に!ほら、ジョットだよと凄く嬉しそうで誇らしげなお兄ちゃん。ああ、ジョットだ〜と我々も喜ぶ。で、ジョット終わったからもう帰ろうと思っていたら、今度は「マンテーニャがあるよ!」とまたおいでおいでする。仕方ないな〜とマンテーニャにもつき合う。お兄ちゃんが作品に熱中して学芸員と話している隙に(笑)私たちは出てきたけど、彼もその後すぐ出てきたのでそれら数点だけは是が非にも見たかったというわけなのでしょう。最後は手を振って陽気に帰って行きました。面白いお兄ちゃんでしたね〜。
サンタントニオ聖堂の界隈は聖地であるだけにサンタントニオグッズがいっぱい店頭に飾ってあって、修道士モエとしては買いそうになりましたよ(笑)。
ラジョーネ宮の下はポルティコになっていて、食材店がひしめいていて活気に溢れていました。そこで見つけたお店。サラダ専門店です。これ切ってあってすこぶる便利だな。
パドヴァでのヒット作はコレ。
ハトが彫刻と一体化(笑)。写真撮り終わったら待っていたかのように飛び立ちました。でも、騎士が乗っているのって觔斗雲みたい。
迷宮都市ブラ入門
やっぱり何度でも行きたいヴェネツィア。今回は以下の本を買い込み、ヴェニスの地図に迷宮都市の要チェック事項などを書き込んで意気揚々とヴェネツィアに乗り込みました〜。と、いきたかったのですが、なかなか思惑通りいかず、2、3のコースのちょろっとしか達成できませんでした。でも、ぐるぐるかたつむりの階段屋敷は見れたし、「ベニスに死す」ごっこ(?)もできたし(笑)、アサッシーノ(暗殺者)の橋があった通りも歩けたし、フェニーチェ劇場の裏の船着き場も見れたし、アル・パチーノの「ベニスの商人」で、夜、鍵で封鎖した描写にびっくりしたゲットー地区にも行けたしでそれなりの探訪です(敬虔な教徒の方々が今でも住んでいるのには驚きでした)。
ヴェネツィア迷宮案内の先生は結構私好みのツウな散歩をしておられて、以前からイタリアのあちこちにある街角マリアさまは気にしていたものの、著作読んでからはより注目して位置なんかも見るようになってしまいましたよ。
絶対確認したいと思っていた「赤い影」のエンドロールで映るサン・スタエ教会ですが、ヴェネツィア最終日、ヴァポレットでカナル・グランデを進みつつ拝もうと思っていたのに、突然のショーペロ(スト)で出発時間を変更せざるを得なくって見れませんでした。見るなってこと?(笑)実際、サン・スタエ教会は話と関係あるのかしらん?全編をもう一度観る勇気がとてもなくて、映画で出てくる場所とかが把握できてません。ジュリー・クリスティがぶっ倒れて救急船で運ばれたレストランはサンタ・ルチア駅そばのお店(この奥に見えるホテルの運河側の素敵な部屋に泊まりました)。ちなみに、ドナルド・サザーランドが修復していた教会は多分架空の名でしょうか?
あれ、旨旨レポは?
実は、ヴェネツィアはいまだ、以前ふらりと入った家族経営の小さなレストランの味の衝撃を越える経験がありません。ある意味素朴な家庭料理。アンティパストももちろんですが、そこんちのイワシのパスタ、いや、ホント旨かったんです。
そういうこともあってバーカロなら?と、巡ってみたかったんですけど、ここ数日の寒さで風邪気味だったのでワイン引っ掛けて数軒ハシゴする元気もなく、その代わり、有名菓子屋で食べたドルチェはどれも美味でした。ここにはヴェネツィアの仮面を象ったチョコが売っているんですよ。お土産に買っていったら、モアイ像?って言われちゃいましたが(苦笑)。
料理というより、軽そうな兄ちゃんがやっていた(笑)小さな八百屋で買ったミカンが甘くてすごく美味しかったなぁ。
旅も終わり。やっぱりイタリアはまだまだ面白い。
今回の白丸の個人的イタリア土産の中で気に入ったのはコレ。
つい買ってしまった印鑑と封鑞。なにやら陰謀の匂いがします(笑)。やっぱり封鑞は赤よね(って、一体いつ使うんだ?)。
ただ、ちょっと別のにすればよかったと思っているのが印鑑の柄の部分。木か、印と同じ真鍮にすればもっと渋みが増したのに。どこかで手に入らないかな。なにげに横にあるのはローマ兵のマグネット(←結構嬉しい安い買い物)。