来た、見た、食った '09イタリア編1(南中伊)
檸檬の花咲く南の国
NHK連続人形活劇 新・三銃士 仰天の#9
NHK連続人形活劇 新・三銃士
漢だよ古代ローマ人2
一番気に入ったのはコルブロ。だらけきっていたローマ兵を酷寒の冬山合宿でビシバシ鍛えて精鋭の兵士に仕立てあげたってところでコロッといきますね。それで、敵を撃退しまくる反面柔軟性もある。ネロに国家反逆の疑いかけられて自決させられてしまったが・・・(わ〜ん/泣)。
皇帝の中ではとなると、これまた軍人上がりのトライアヌスかな。トライアヌスの円柱の解説はかなりツボにハマりました(実は皇帝のフォロには入ったことがないんです)。リレーフの写真は数枚だけで、あとは文章での解説。想像力をかき立てられてすっごい楽しかったです。トライアヌスの軍がダキア(現ルーマニア)の地を進むにつれて、森があろうが山があろうが、ガシガシローマ式舗装道ができ、橋が架かり、町ができ、円形競技場ができ、浴場ができ、と、彼らが歩く後には文明がという案配で、その様を想像するだけでも凄い。
と見ていくと、つまり私は武人が好きなのですね(苦笑)。ワインは水で割っていたローマ人。ストレートで飲む人は大酒飲みと言われていたがその一人がトライアヌスで(ティベリウスも)、その酒豪さも好ましいですね(自分がワイン好きだから/笑)。とはいえ、立派すぎて可愛げがないんですね。帝政創成期のアグリッパも質実剛健な武人でいい線いくか?と期待したんですが、アウグストゥスに生真面目なほど忠実だったというだけで、イマイチ人間的温度を感じるエピがないので性格が見えてこないんですよ。
ここまできたらようやく映画の背景の時代ですね。というわけで小休止して、「ローマ帝国の滅亡」と「グラディエーター」で映像的に盛り上げ。
「ローマ帝国の滅亡」は、崖っぷちでの戦車のチェイスと、ゲルマン人の信仰と、炎が燃え上がるラストのシーンがやたら強烈に印象に残っていた映画でした。どちらかというと「ベン・ハー」よりも自分は好みだったりします。
「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐のクリストファー・プラマーがコモドゥスで、初めて観たときには「トラップ大佐が〜!(悲)」と、ぶっとびました。今、久しぶりに観てもぶっとびますが、意外と狂気が似合うヒトなのですよ。
本当は、マルクス・アウレリウスの時代に起こった帝国各地の争乱と疫病ですが、こういった諸々の帝国の綻びや疫病等の不幸を息子の治世にもってきて、より''彼''からローマ帝国の滅亡が始まったとのインパクトづけは、一人の人物を悪の象徴にする非常に映画的手法ですね。マルクス・アウレリウスは賢帝だからンな(この頃からすでに下降線の兆候があった)わけないみたいな意識が働いているのでしょうね、きっと。
私は以前からこの賢帝をなにやら好きになれなかったのですが、本を読んでその理由がわかりましたよ。結局私は武人が好きなんですね(再苦笑)。哲学的でもいいけど文武両道じゃなきゃダメなんですよ。モエないんですねー(笑/アレック・ギネスはよかったですが)。
後半は結構トンデモな展開だったり(ペルシア征服になってたり、元老院議員がローマをこれからコモドゥスと改名すると提議したり、皇帝位を金でどんどこ買おうとしたり*)しますが、ギリシア人奴隷(元家庭教師か?)が皇帝の従者で、あれは誰それと耳打ちしたり(ノーメンクラトールという役だそうです)と、当時の奴隷または解放奴隷の役割をちゃんと描いたりして侮れないところがあるのですよ。
ラストがオーディンで締めるところが凄い。完璧ゲルマン人による滅亡を運命づけてますね。
コモドゥス暗殺後の内乱を経て皇帝になったセヴェルスは、こう言って息を引き取りました。
「わたしは、すべてをやった。元老院議員でもあった。弁護士もやった。執政官も務めた。大隊長もやった。将軍でもあった。そして皇帝もやったのだ。つまりは、国家の要職はすべて経験し、しかも充分に勤めあげたという自信ならばある。
だが、今になってみると、そのすべてが無駄であったようだ」
ローマの衰頽はもはや止めようがないのか・・・。
アッピア街道沿いの墓石群がちょっとツボですねー。
墓碑に刻まれた碑文で気に入っている言葉があります。
「おお、そこを通り過ぎていくあなた、ここに来て一休みしていかないか。頭を横に振っている。なに、休みたくない?と言ったって、いずれはあなたもここに入る身ですよ」
「グラディエーター」も数年ぶり。オリバー・リードの最期の姿を見ると胸が熱くなります。最期までギラギラと強烈な個性を放っていた人で、老いてもあの物言う青い目は健在でした。残念ながら彼が撮影中に急逝したために、エンディングを変えざるを得なかったそうですが、プロキシモの矜持を最大限に見せるには結果的にはこちらの方がよかったでしょう。本来は打算大ありのクセモノなおヒト設定だったと思うんですけど、おかげでプロキシモが善の人になっちゃいました。
こちらもコモドゥス役のホアキン・フェニックスが背伸びしている未熟者っぽくていいんですよ。目も異常性帯びてるし、姉のルチッラを求めるなんて、このコモドゥスだったらあり得そう。元老院を解散するなんて言っちゃったら放っておいても遅かれ早かれ暗殺の運命ですね。
この作品は新皇帝と元将軍の因縁の対決に絞っていて、見所はやっぱり剣闘試合なんですが、さりげなくローマの再生に立ち上がる元老院議員にグラックスという名をつけていたりします。とはいえ、愚皇帝が死んでローマにパスクが訪れるか?となると否で、改革者グラックスはいずれ潰され内乱勃発だろと思わずにはいられませんでしたが。マクシマスにとってはやっとパスクが訪れたんでしょうけど。
ザマの戦いが史実と違う結果になったり、剣闘が終わったらトラが大人しくなったのが、この殺伐した映画の中で可笑しいところですね。
ちなみに、ルチッラは弟の暗殺未遂を犯して流罪の末、殺されているのが史実です。
「パスク・ロマーナ」から「終わりの始まり」の間に入っている「すべての道はローマに通ず」上下巻のインフラの回が案外面白いですよ。ローマ式ロードサービスマップやら、都市間の距離が刻まれた旅行用の銀製のコップ。いや、これ売ってたら買うでしょう!
オススメ本はこちら。古代ローマの町に放り込まれた感覚になりますよ。地図は4世紀の復元ですが、まるで通りの向こうからカエサルなんかがやって来そうで、ヤアなんて声かけたくなっちゃいます。
追記
*実際、親衛隊の皇帝位の競売に競り勝ったディディウス・ユリアヌスがいたか!
ローマ帝国特集
それが、ナイスタイミングで、今月からヒストリーチャンネルでローマ帝国大特集をしているんですよ。
「ローマ帝国 繁栄と滅亡」(全13回)「NHKスペシャル ローマ帝国」(全3回)「古代ローマ帝国の光と影」(前後編)の3シリーズ。
それにしても、「ローマ帝国 繁栄と滅亡」の第一エピは、「キンブリ人の侵略」で、なんとマリウスが主役じゃないですか。
ああー、ここから扱うかという感じです。突然マリウスきたか!みたいな。
「ローマ人の物語」を読んでから、ローマが国家路線を変えたのは第二次ポエニ戦争終了後からかという認識ができたので、ザマの会戦からちょちょいと説明入れて(単にスキピオが見たかっただけだったり?/笑)、地中海の覇者となったらなったで噴出した問題に果敢に立ち向かうグラックス兄弟あたりにも触れて欲しかったですが、「ローマ人の物語」とはまた違ったアングルで見れたのは面白かったですね。
タイトルから、なんとなくこのシリーズは戦役をターニングポイントにして繁栄と滅亡を描こうとしているのかなと想像したら、「ローマの指導者たち、そして敵対する外国軍の視点から」ということでした。なるほど。だから同盟者戦役には光を当てないのか。
キンブリ人との戦いをメインにもってくるなら、マリウスと共に執政官として出陣していたカトゥルスの幕僚として戦場にいた、後の政敵スッラもチラッと出してくれていたら燃えましたな。ちょっと笑ったのが、ゲルマン人は香水をつけていた・・熊のオイルを・・ローマ人はオリーブオイルだった・・ってゆーのがやたら可笑しかったです。
ロシア版「Tayna korolevy Anny ili mushketyory 30 let spustya」(1993)
「Tayna korolevy Anny ili mushketyory 30 let spustya」(1993)
ロシア版「三銃士」の第三作「三十年後」です。
「三銃士」「二十年後」の力入れようから比べると、前後編で150分と、かなり物足りない感がありますが、なんにせよ、モンク将軍エピが映像化されたのは画期的で、それだけでも観る価値ありです。
「三十年後」に当たる原作第三部は「ブラジュロンヌ子爵」という題が象徴するように、まず初めに映る''顔''はラウルとルイーズ。おそらくブロワのお城での出会いでしょうね。
ラウルは、私の勝手イメージの、ド真面目な性格だけれども若者らしい衝動性を合わせ持ち、些かパパよりも迂闊な(笑)黒髪細身のハンサム君ーーな感じではなく、落ち着いた中肉中背の柔和な感じ。迂闊っぽくはありますが(爆)。まあ、ロシア版アトスの子として親子の雰囲気はばっちり出ているのでよいのではないでしょうか。
そのラウルが久方ぶりにラ・フェール伯爵邸に戻って来る。おそらく伯爵が丹誠込めて育てたであろう花を愛おしそうに見るラウル。そしてその花々から伯爵の思いを感じたラウルが邸の方を振り向く。うわ〜、すっごい愛を感じるシーンです。
「帰って来た。ラウルが帰って来た!」とはここんチのアトスは感情をモロに出しては驚喜しなかったですが(残念)、ガッシリと感動の再会。アトスの見かけは全く変わってませんね(ホッ)。
ダルの初登場が笑いますよ。お城で花火を上げての饗宴中、ルイ14世の目に止まったルイーズ。その有様を眺めてグチり始めたのがダルタニャン!(笑)初登場がこれかよ!
チャールズ2世がルイ14世を頼りに来てダルが盗み聞きし、現状に我慢ならんと暇乞いする流れは原作通り。マザラン枢機卿の従者(ベルヌアン相当)との金勘定が楽しいのです。
微妙に違うのがアトスの方からチャールス2世を訪ねること。この辺も、このロシア版のシリーズではグリモーなど従者が描かれていないことからくる白丸的名シーンの省略があるのでした。この省略で二重の感動がないんですね。父王チャールズ1世の最期を共にした献身的貴族との偶然的出遇い。しかも絶望していた最中の思わぬ真実と貴族的申し出。お爺ちゃんグリモーの感動に震えるシーンを画で見たいゾ!
アトスはイギリスへ乗り込むお供にラウルを連れ、一方、楽しげな漁師姿のダルのお供はポルトス。
さて、モンク将軍です。ジョージ・モンクの肖像画は存在するのですが、私の中でのモンク将軍はこれからずっとあの顔になりそうです(笑)。
貴族としての信義が重要な要素になるこのモンク将軍とアトスの会見は、原作の、モンクの疑心とその心理の変化、腹の探り合い、泰然たる態度で堂々と対しながらも内心ドキドキもののアトスだろ?(笑)という重い緊張感はイマイチ出せないでいますが、それなりに楽しい対決ではあります。モンクが手渡した短剣をアトスが何と言ってラウルに渡したのか・・・。重装備なモンクに対して丸腰になったアトスが、金貨堀りのために短剣を求めたときのモンクの短銃に手をかけるところがワクワクして好きなんですけど、このロシア版で唯一武器で鎌をかけるのがこの短剣なのです。
苦労した挙げ句に、モンクの部下たちに詰問されて硬化したアトスたちの一方で、モンク誘拐に成功して愉快にご飯食べている船上のダルとポルトス。何てことを!と頭抱えるチャールズが可笑しいのです。魚臭いままのモンクに会ったかと思うと・・・。
焼き討ちはすっとばし(悲)、チャールズ2世の戴冠式。ダルと哲学的省察をしているのはアトスではなくポルトス。ちなみに、原作で、チャールズ2世の入城に呼ばれもせず、クサクサして皮肉とグチを言い通しのダルと、こちらも泰然自若としつつも内心寂しい思いでいたアトスの二人のコンビは微笑ましいシーンなんです。
で、アトスは戴冠式で、チャールズ2世より金羊毛勲章を授勲されます。そこでダル、カメラに向かって(笑)ブツブツ!そのときモンクがグチりダルの方をチラッと見るのがまた笑いを誘うのですよ。それから嬉しそうなアトスを小突くの。ダルってカワイイ。
後編は「鉄仮面」エピ。
ここで初めてアラミスが出てきます。イエズス会管区長の死と継承シーンだよ。陰謀でオドロオドロしい予感の始まりなのに、何故かバックソングは楽しそうなダルの歌声(笑)。アラミス、いくら(管区長の)指輪が欲しいからって注視しすぎだよ。
アラミスのテーマソングが今回はパイプオルガンで奏でられてます。似合い過ぎです〜。
ここでまたもや貧乏くじを引いたのがラ・ラメー(ベーズモー君は省略)。この一連でのアラミスの書類偽造&すり替え作戦が面白い。通風で苦しむマザランを看護するベルヌアンがいつもながらマメマメしいなあ。
アラミスが陰謀に勤しんでいる間、ダルたちはまだ船上。船乗りたちと乱闘までしています。「三銃士」作品は護衛士との滑稽な乱闘シーンも売りの一つでしたから、乱闘がないと何か物足りない気分になるのはファン共通の心理でしょう。本作ではその喧嘩相手の不死身ジュサックもいませんしね。
ルイ14世から冷たくされお悩み中のラウル君。アラミスに遇ったが百年目。苦悩ラウルに王とルイーズの逢い引き現場まで見せるアラミスは悪魔だ!(笑)そうか、そうやって裏ラウルにして陰謀に加担させたのだな。さすが陰謀家の名に恥じないよアラミス。
それにしても、今読んでいる「ローマ人の物語」で、遊び友達でもあったネロ帝に妻を横恋慕されたオトーが、ネロにローマから離れたスペイン属州に追いやられて、そのあと妻がネロと再婚してもクサクサせずに何年も総督として善政を施したというエピが出てきたときに、ラウルも割り切って前に向かう人間だったらなーとつくづく思いましたよ(ま、パパがね・・・)。
床屋が使っている布に薬を染み込ませるとはやるなーアラミス。しかもラウル、異変に気づいた床屋を派手に撃ってしまったよ。もう完全に国家反逆罪です!それにしても堂々とルイ14世を誘拐するアラミスとラウル。ベッドはうぃ〜んと下がりません(笑)。外の庭園ではまたもや花火のお祭り中。ダル、アトス、ポルトスも招待されているのかそこにウロウロいる。その人混みの中、またもや大胆にルイを連れ出す二人(苦笑)。酔っぱらいを運んでいるとでも思わせているのかしら。でもポルトスに気づかれているし。
Iさんもご指摘の通り、ルイが別人みたいに変わってしまったのにびっくりしたルイーズが、狼狽えて何故かアトスに「伯爵さまぁ〜」って感じで知らせにくるんです。なんか凄く頭くるな・・・。
何やらピンときたダルとアトスは即行動に打って出て、バスティーユから王様を救出する。この、ダルとアトスの顔を見たときの泣きついてくるルイ14世がすっごいカワイイんですよ〜。ルイ14世の中のヒトはロシアのフィギュアスケート選手とかにいそうな金髪のハンサムさんなんですが、それがオイオイ泣くのがなんとも。王宮に戻る馬車の中で、ダルの肩に寄りかかってうとうとするルイもカワイイ。
そして王宮でばったり遭遇してしまった両陣。チャンチャンバラバラが始まります。初め、ルイ14世が''アトスの剣''を奪って(ルイはバスティーユから直接来たので丸腰だった)戦おうとしたのがちょっとモエ。いくら仮面を被っているからって気づくだろ、オイ!とツッコミ入れたくなりますが、ダル・アラミス、アトス・ラウルと激しく剣戟かと思いきや、全く迫力がない・・・(齢の所為も・・/汗)。
アンヌ王妃・フィリップ感動の再会と退場と進み、さあ激怒のルイ14世。アトスに、(多分)どう落とし前つけるのだ、ラ・フェール伯爵!?と詰め寄る。ラウルがアラミスと行動を共にしていたと聞いた時点で、そしてルイをバスティーユで発見してからは確実にアトスは覚悟したと思うんですが、アトスかなりキツい返答の仕方してます。何て言ったんだろう。
この最悪な危機的場面に頓知のダルが活躍〜と期待した矢先に、そこへしゃしゃり出て来たのが、何故か余裕な感じのマザラン。どうやってルイにグゥの音も出せなくさせて引き下がらせたのか。いいトコ横からさらっちゃいましたねーマザラン。
ラストは唐突に乗駱駝で砂漠行の四人。あれ?アフリカ戦線にやられたのかな?と思いましたけど、国家反逆罪の片割れのラウルはいないし、特に軍備を整えているわけでもないし。あのマザランとの爆笑からすると、ある程度ほとぼりが冷めるまで国外で遊んでろやみたいなノリですか。イザというときは頼りになるけど弱み握られているし、過去のことグチグチ言われるし(笑)、煩いわ、ちっとも言うこと聞かないわで、厄介払いみたいな。60爺さんにはちょっとキツい環境だなぁ。キレイな手にシミを作らないように(笑)。
かなり最後が呆気なく決着しすぎで、エンターテインメント性を発揮できる「鉄仮面」編の改変は全然オッケーなのですが、喜劇にしても熱く胸にグッとくる重厚さに欠けてしまったのが残念。仲間が分かれちゃうのは、これはこれでツボではありましたが。
アフリカ編で番外編作っていたら面白かったかも。
とはいえ、「鉄仮面」エピ以外はほぼ原作準拠のロシア版「三銃士」シリーズ三部作、自分的にはリチャード・レスター版と並ぶかなりのオススメ作品です!
とにかく、何と言っても第一作「三銃士」の歌は必聴!!
ロシア版シリーズDVD情報 すべて網羅するにはマルチな再生機が必要。
「D'Artanyan i tri mushketyora 」(1978 / Д’Артаньян и три мушкетёра)ロシア語音声、英語字幕付き。
「Mushketyory 20 let spustya」 (1992 / Мушкетёры двадцать лет спустя)ロシア語音声のみ。
「Tayna korolevy Anny ili mushketyory 30 let spustya」 (1993 / Тайна королевы Анны, или Мушкетёры тридцать лет спустя Возвращение)ロシア語音声のみ。
番外編
「Vozvrashchenie mushketyorov, ili Sokrovishcha kardinala Mazarini」 (2009 / мушкетёров, или сокровища кардинала Мазарини)ロシア語音声のみ。
漢だよ古代ローマ人
ミュージカル「三銃士」その1
ジャケの文字にはほとんど目もくれずにディスクをかけてしまったんですが、まず、メニュー画面が読めない(汗)。未知のオランダ語だからか・・と深く考えもせず(そこで気づけよ)、されど少し違和感を感じながら再生開始。
はぁー、熱いアトスとリシュリュー様だったなぁと観終わり、改めてケースを眺めると、妙な文字列・・・。で、よくよく見てみると、
言語が「Česky」になっている!
そうです、間違えてチェコ版ミュージカルのDVDを買ってしまったんです!マヌケすぎだー。確かに言語の響きがゲルマン語系とはなんか違うと思った。こちら「Tři mušketýři」だったんですね。
いや〜、しかしびっくり。これはこれでよかったですけど、またオランダ版を取り寄せるとなると送料勿体なかった。
だいぶ原作エピの編成変えをしていますが、チェコ版、歌のパフォーマンスとしてはとてもよい舞台でした。しかも、このチェコ版演出ではブライアン・アダムス、ロッド・スチュワート、スティングの名曲「All for Love」が使われていて大熱唱するのですよ!
ただこのDVD、多少混乱してそのせいで盛り上がりが時々ブチブチと中断されてしまうのが、この演目、各役を複数の役者さんが演じているのですが、おそらくそれらの演技の中で最も完成度が高いものを選んでつぎはぎして一本の作品として編集しているので、シーン毎に役者さんが違う!一番愕然としたのが、アラミスがいつの間にか短髪でがたいの良い俳優さんに変わっていたとき。が〜ん!って感じです(バッキンガムだった人がいきなりロ伯になったときもぶっとんだ。←このヒト、ダルもやっているマルチさん)。
問題のアトスですが、初登場のアトスは、ワイルドで威勢が良くて血の気多そうなのです(←えっ、誰!?/爆)。このワイルドアトスが歌声もワイルドで、「All for Love」を高音でがなり立てる歌い方だったんですよ(笑)。そうしたら、このアトスの中のヒトJosef Vojtek氏、ロック歌手なんですねー。髪型もロック歌手っぽく、長髪。舞台のコスプレでの長髪は、あれは地毛なんですよ。
ミレディ処刑前に、ミレディとの愛おしくも悲しい美しいデュエット曲「Čas na lásku mít」があるんですが、ボーナスDVDに4種もこの曲のミュージックビデオが入っていて、きっと、ミレディ役のMonika Absolonováと共に人気歌手なんだろうなと思ってしまいます。ビデオで普段着姿の彼女が足ばたばたする仕種がかわいくって、この中の二人みたいに実際にアトスとミレディが仲睦まじかったらどんなに幸せな家庭を・・・なんて思わずにはいられないワイルドアトスと素顔の彼女でした。この二人だからこそ、舞台のラストはああなるのね(ミレディの夜の女王様な衣装にぎゃふんでしたが)。
そして、今度は、ラ・フェール伯爵の恋の歌(また歌になったよ!)を歌うPetr Kolář版アトス。この方もまたまたロックミュージシャンで、長髪はまたもや地毛!(凄すぎるぜ、チェコ人)こちらはとってもきれいな声でした。歌の背景のビデオが(ラ・フェール伯爵の恋の物語)、アトスの思い入れたっぷりに描かれていて、その情感にちょっとモエました(カラオケの背景みたいだったけど)。「All for Love」大熱唱のシーンは彼の版が収録されていて、いい声に聴き入ってしますが、ブライアン・アダムスやロッド・スチュワートの声質と比べるとワイルドアトスさんの方が曲の雰囲気合っていますかね(笑)。
Petr Kolářさん、誰かに雰囲気似ていると思ったら、ファラミア@ウェナムをぺちゃっと縮めた感じのお顔なんで個人的にニヤついてしまいました。
ダル役もプロの舞台俳優やミュージシャンが演じていて、歌もとってもよかったですけど、容姿がガスコンっぽいコクがなかったので一度の視聴では心にググっとは来ず(最近観まくっていたロシア版が凄すぎたのよ/苦笑)。ミュージックビデオでのPavol Haberaさんの歌う画が一番印象ありです。
ポルトス、アラミスは存在薄し。銀髪ポルトスさんが、ちょっとフランク・フェンレイ系のコミカルさを持っているので、注目したくらい。
チェコ版でダントツに熱かったのがリシュリュー様!
リシュリュー役の一人、Josef Bohouš氏は、これまた長髪のミュージシャンなんです。やはり彼のミュージックビデオもあって、いかにもミュージシャンな彼が段々リシュリューに変身していく化粧のシーンがイケてますよ。しかし、ダル役のうち二人もまた長髪組で、チェコのミュージシャンはロン毛の確率高しなのかしら(笑)。
踊る護衛士がよかったです。極めつけはリシュリューのバック。赤いカソック姿の集団が踊りまくるのには大ウケです!
熱いリシュリュー様と赤い軍団はこちら
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